
ピクニックが終わった後、編集I氏と夕ご飯を食べて、11時過ぎに自宅へ向かう電車に乗りました。ですが、その前の電車が人身事故を起こした為、電車が駅から全く出発しないという事態に。
車中ではいつ出発するんだよー、みたいな空気でなんとなくの一体感がちょっとだけ生まれていました。
ようやく電車が出発して2駅くらいが過ぎた頃、超満員電車の中、立っていた一人の男の人が崩れるように倒れ込みました。そしたら隣に立っていた全くその人とは知り合いではない一人のお兄さんが(カップルでした)、その人の両脇を抱え込み「大丈夫ですか!?」と。
みんな「大丈夫か大丈夫か」という感じでその二人を見ていたら「誰か、赤いボタン押してください!」とそのお兄さん。
そしたらみんなが「赤いボタン赤いボタン」とキョロキョロと探しだしました。この場合の赤いボタンとは緊急停止ボタンのこと。しかし赤いボタンはなく、みんなで「ここ赤いボタンないじゃん!」とガヤガヤ。
すると今度は「窓を開けてください!」とお兄さん。
そしたらまたみんなで「窓を開けろ窓を開けろ」と。で、窓の前に立っていた何人かが開けようとするんだけど窓がなかなか開かない。「この窓開かない窓なんじゃない? 」とまたみんなでガヤガヤ。するとガタッと窓が開いて、みんなひと安心。
お兄さんはその間も「頑張ってください×2」と男の人に声をかけてました。
次の駅が来て、その男の人をお兄さんが駅員さんに明け渡し、みんなで良かった良かったという雰囲気に。
私はお兄さんはなんて好青年なんだろうと感心していました。 多分みんなもそう思っていたと思います。
そして15分くらい電車が走り、超満員だった電車も、まぁなんとか普通に満員程度に。そしたら今度は座っている女の人が「きゃあ!」と悲鳴を。そしてなんだなんだと見てみたら、その女の人の前に立っている女の人の髪の毛にメスのかぶと虫がベタっとくっついていたのです。
「窓から今飛んできたんです!」とその座っている女の人。「でも私虫さわれないから取ってあげて!」と隣に座っている男の人に言います。
男の人はベリベリとメスのかぶと虫を立っている女の人の髪の毛からむしりとりました。車中はみんな「かぶと虫だかぶと虫だ」と囁きあい。
そして「これ、窓からぽいってしていいですかねぇ」とその男の人 。したら別の人が「電車がとまってから投げた方がいいんじゃないですか?」とナイスアドバイス。
で、次の駅になったら「ちょっと僕逃がしてきます!」と男の人は鞄を置いてダッシュで外へ。前に座っていた女の子たちは「あの人いい人だね」と笑顔。そしてかぶと虫を逃がした男の人は無事電車に戻ってきました。
なんか、全く知らない人たちと生まれる一体感ってなんでああも楽しくいい気持ちになるんだろうなぁと思った夜でした。