2009.
07.
16
20:26:54
著者:遠藤周作
キリシタン迫害史を背景とする緊迫のドラマの中に、神の存在を問い、信仰の根源を衝いて、西洋と日本の思想的対立を鋭くえぐり出す長編小説。谷崎潤一郎賞、ピエトロザク賞受賞。
私は特にキリスト教信者ではないけど、読んでいくうちにラスト間近にはこの司祭ロドリゴの葛藤、叫び、苦悩が心に突き刺さるような感覚に陥りました。
ストーリーはごく単純で筋もぶれることはありません。“沈黙をする神”という題材も昔から数多くあるもの。でもぶれないから、単純だからこそのラストの感動。神の沈黙の果てに神の存在を疑ってしまうロドリゴがいきついた信仰心。ラストの話の持っていきかた、ロドリゴの怒濤の語りはすばらしいです。
呻き声のくだりがうまい。


