2009.
10.
12
21:19:23
著者:太宰治
『パンドラの匣』の映画の予告を見て、サナトリウムな雰囲気の内容と、作家の川上未映子さんが出演するということで、ちょっと読みたくなりました。この表紙の色合いがどうしても気に入らなかったんだけど『パンドラの匣』を他の出版社の文庫で見つけられなかったので買いました。この表紙の色がどうしても気持ち悪い。歯ぐきと歯、みたい。うげ。
『パンドラの匣』は全編が主人公の手紙なので読みにくい。全編手紙なことに意味はあるのだけど。視点が一人だと、ついついどこかにトリックがあるんじゃないか・・・とか思って読んでしまう。
でも、同じ手紙でも『斜陽』の弟の手紙は何度読んでも泣いてしまう。『斜陽』はやっぱりすごくいい。太宰治の中で(といってもそこまで読んでないけど)私は『斜陽』が一番好きです。ものすごく晩年の太宰っぽく、私小説っぽいですが、それでもとても良いです。駄目な男の純粋さを書かせたら、本当に素晴らしいね。まぁ純粋ってことで誤魔化されて、周りの人間はいい迷惑だけど。不良は優しさ、とかね。『ヴィヨンの妻』の映画も松たか子好きだから見たいけど、浅野に本気で腹が立ちそうなので行かない。というか、原作の『ヴィヨンの妻』ってあんな映画予告みたいなステキなお話でしたかね。予告が一番おもしろい気がします。あの予告の音楽がとても好き。


