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カソウスキの行方
発売元: 講談社
価格: ¥ 1,470
著者:津村記久子

翻訳本を読む訓練をしているけど一行に読み進められず、休憩としてこんな芥川賞候補の作品を軽く読もうと思ったら、翻訳本よりも難しくて読めず・・・。

この本の文章が変なのか私自身が駄目なのか、もう訳がわからん・・・。
どうしよー本が読めないー。読書迷走中。

でもこの本、私にとっては読みにくい文体だったと思う。
あと主人公に全く感情移入できなかった。
てかまだ全部読めてないけど・・・・断念しそう・・・。

文体がどうであれ、情景が思い浮かべることができれば、それでいいのかもしれないけど、でも文体が変だとやっぱり読みにくい。でも何を持ってそれが変かと言うこともわからず・・・。

カソウスキって言うネーミングと本の装丁、帯がすごくかわいくて素敵だと思いました。
テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

朗読者 (新潮文庫)
発売元: 新潮社
価格: ¥ 540
ベルンハルト・シュリンク 著 松永 美穂 訳

内容(「BOOK」データベースより)
15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」―ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。

翻訳本を読む訓練のために、まずはこんなベストセラーから。

タイトルから見てもわかる通り
「本を読むって、当り前に思ってたけど、実はなんて素晴しいことなんでしょう
シリーズーー!!わーー!!パチパチ(拍手)ずるい手法のような気もするけど、そのシリーズが大好きな私はこの本もとても感動しました。
でも、この物語の背景には戦争があるし、そんな簡単なものじゃないと言われればそうなんだけど、私の中ではそのシリーズに分類化されてしまいました・・・ハハハハ・・・

まぁ、私はそのシリーズが好きってことなの。
そして、そのシリーズとして真っ先に思い浮かぶのは、アニメ「アルプスの少女ハイジ」。

私の、アニメ「アルプスの少女ハイジ」の中で一番好きなシーンは、クララが立つシーンでもおじいさんとの再会のシーンでもなくて、文字を覚えたハイジが目の見えないおばあさんに本を読んであげるシーン。昔からこのシーンが一番好きなんだけど、なんで好きかって思ったら、この「本を読むって・・・」シリーズだからじゃないのか!!と最近になって気がつきました。

本を読むことを神聖化(?)する物語って、なぜだか感動させられる。

中国の地震で、両腕を瓦礫の下に挟まれた男の子が、腕を切断しなければ命が助からないといわれたときに、「どうか腕を切らないでほしい。僕はこれから沢山の本を読んでたくさんのことを知りたいから。」と切実に願って、でも腕をきられた少年の話も(もしかしたら中国政府の自作したフィクションかもしれないけど)、すごく感動してしまった・・・。

本を読むことって当り前のことなんだけど、いざその行為を客観的に見つめなおすと、それが素晴しいことだっていう事実に気がつけるから・・・・・・かな?上手く説明できない。
でもそんな社会に生きられていることにも感謝。

つい最近、本が嫌いで本を読まなくても生きていけるという友達と「本を読むこと」についてで喧嘩をしてしまったことがあったんですが、その子が「今、どんどん本は売れなくなってきているし、本を読まない人なんてたくさんいる」と言っていて、私はその時何も言い返せなかったけれど、そういう本を読まない人がたくさんいる今の社会が、そもそも問題なのではないかと思いました。想像力がない故に、たくさんの犯罪者が生れる社会。

ちなみにその子は後日、本を読むようにすると言っていました。
でも私が本を読めなんて言える立場でも全然ないし、別にもうどっちでもなんでもいいと思った。
だって、他人よりもまず自分の方が本読めよって感じだし、本当に・・・なんだかおこがましかったと反省。その子を説得できなかったのも、私が全然本を読んでいないからだと思うし。

でも、本を読まない子に本を読めと言うことが、すごく難しいと実感しました。
私の人生において、そんな人と友達になったことがなかったし 笑。
将来国語の先生になりたい私にとっての一番大きな課題ですね。
ま、その前に教採に受かれって話しだけど。本を読めという前に、お前が読め!と同じだ「@

てか最近全然本読んでないから、読まなくちゃ。
でも毎日『よつばと』は読んでる。あれは毎日何度でも読める。全然飽きない!!
すげー!!!!
テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

季節の記憶 (中公文庫)
発売元: 中央公論新社
価格: ¥ 780
著者:保坂和志

ぶらりぶらりと歩きながら、語らいながら、静かにうつらうつらと時間が流れていく。鎌倉・稲村ガ崎を舞台に、父と息子、便利屋の兄と妹の日々…それぞれの時間と移りゆく季節を描く。平林たい子賞、谷崎潤一郎賞受賞の待望の文庫化。

何もない日常が描かれている、とか言うと怒られてしまうね。確かに、何か事件が起きるとかそういった小説ではないし、淡々としていると言えばそれまでだけど、そんなんじゃなくて、この小説の中に流れる時間がとても当たり前みたいに感じるんだけど、全然当たり前じゃなくて、そしてその当たり前のように感じてしまう幸せな日常こそが、とても大切だと感じた。ってよくわかんないね。

主人公が最後の方で、友達にこの生活は「いつまでも続かないよ」と言われるけど、なんだかそれがすごく悲しかった。変わらないことなんてないし、人は今の現状を打破しステップアップとか言って変えようとするけれど、私は変わることがすごく怖いです。変わらなくていいのに、っていつも思ってしまいます。本当はすごく大切なものも、終わってしまわないと気がつかなかったりするし。


風景が見えてきてとてもいい本でした。
なんとなく漫画の『よつばと』を思い出した。
テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

書きあぐねている人のための小説入門
発売元: 草思社
価格: ¥ 1,470
著者:保坂和志

前回の日記で、「この本がどう良かったのかわからない!」
と言ったけど、その疑問をわかりやすく説いてくれた本がこちらです。
そしてこの本にこの今のタイミングで出会ったということが素晴らしいね。

タイトルからして、ハウツー本に見えるかもしれないけれど、全く違います。
まぁある意味ハウツー本なんだけど、もっとなんていうか小説とはなんぞや的な感じ。というか、エピソードの一つ一つが楽しく、1冊の読み物としてもとても面白かった。

小学校4年の社会科の授業で先生が「昔というのはいつでしょう」という問題をだし、みんなが10年前、100年前、50年前、と書いてある中で、Mさんだけが「お母さんのお母さんのお母さんが生まれる前」という答えを書いて、教室全体は大爆笑で、先生もその子をバカにしていたけど、そのMさんの答えだけが「小説が生まれる瞬間」だった。

という出だしのエピソードからなんだかもう引き込まれてしまいました。

「結局、この小説で何がいいたかったの」と聞く人がいるけれど、1行や2行で言い表せないから長い長い小説を書くわけであって、1行目から最後の行までの全部がこの小説の言いたいことである。

「なんだか全くわからない」現代彫刻館に行って、なんだかよくわからなかったけれど、大袈裟に言ったら帰り道の世界の見方は変わっていた・・・

という部分がありました。『千年の祈り』を読んで、「なんだか全くわからなかったけど良かった」というのは、それがちゃんとした私なりの感想なんだなと感じました。映画を見た人に、「どこが良かったの?」「結局これは何が言いたいの?」とつい聞いてしまいがちになるけど、そんなこと言われたって一言じゃ言い表せないってことです。
そしてその一言で言い表せないほど良い映画や小説に出会えたってことが幸せだよね。
まぁでもその言葉では言い表せないことを言い表さなきゃ小説ができないけど。
ほかにも色々小説を書くための話があるんだけど、それは小説を書くためというだけじゃなく、小説を読むためとしてもすごく役に立つなと思いました。

この本を読んで実は一番感じたことは、保坂さんがきっとすごくおもしろい人だということ。
小説に人物の心理描写として猫を登場させるな!もし小説が映画化とかして本物の猫を使うことになったら、猫がかわいそーじゃないか!
だって。なんかおもしろい人なんだなと。
ちょっと、保坂さんの本を読んでいこうかなと思います。



テーマ:紹介したい本 - ジャンル:本・雑誌

千年の祈り (Shinchosha CREST BOOKS)
発売元: 新潮社
価格: ¥ 1,995
著者:イー・ユンリー
離婚した娘を案じて中国からやってきた父。その父をうとましく思い、心を開かない娘。一方で父は、公園で知りあったイラン人の老婦人と言葉も通じないまま心を通わせている。父と娘の深い縁と語られない秘密、人生の黄昏にある男女の濁りのない情愛を描いた表題作ほか全十篇。北京生まれの新人による全米注目の傑作短篇集。

中国という国が持つ独特の文化、雰囲気が漂う小説。
中国で生まれ育った著者が、アメリカにわたって、他の国から自分の国を見た視点と、自国への愛情を捨てきれない感じが混ざっていて、そしてそれがとても良い小説でした。
最後まで読んで、本当に本当にこの本が良かったんだけど、でもどこの何が良かったのかと聞かれると、すごく難しい。小説のあとがきやら解説やらを全く読まない私が、何度も解説を読んでしまいました。
解説を読んでなるほど、とは思うんですが、でもやっぱりこの本の良さを何も言えていない感じがします。なんなのでしょうか・・・・これが小説を読む、ということ?全体的にみんな、たそがれてます。その小説全体に漂うたそがれ感がとてもいいんだけど、わかるかな・・・・。
てことで、次回の日記へつづく・・・・・。
テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学


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