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空中庭園
発売元: 文藝春秋
価格: ¥ 500
著者:角田光代

家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景は…。連作家族小説の傑作。

一見幸せそうに見える家族の実態って意外とこんなものなのかな、と思う。
幸せな家族ってなんだ。家族全員で記念日に外食する家族?
何でも話し合える秘密の全くない家族?
何をもって幸せって普通って言えるんだろう。

「普通が一番」とかよく言うけど、その普通ってやつが実は一番難しいって。
「普通が一番難しい」の方が正しい。

★★★
テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

あしたはうんと遠くへいこう (角川文庫)
発売元: 角川書店
価格: ¥ 460
著者:角田光代


今度こそ幸せになりたい−−著者初めての恋愛小説!!
泉は、田舎の温泉町で生まれ育った女の子。東京の大学に出てきて、卒業して、働いて。今度こそ幸せになりたいと願い、さまざまな恋愛を繰り返しながら、少しずつ少しずつ明日を目指して歩いていく……
(amazonからの引用)

ここまで角田光代さんの作品を短期間に読み続けていて、気づいたことがひとつ。
それぞれの本の登場人物が、全く違う作品にリンクして登場しているかのような錯覚が起こることがある。
不倫相手の子どもを誘拐してしまう女、駄目な男にはまっちゃう女、馬鹿な男。
それぞれみんな似ているんです。

同じ作家の作品なんだから似てるんでしょ、と言ってしまえばそれまでだけど、でも、あの時主人公を助けてくれたあの友達は、こんな風に考えていたんだ、とか全く違う作品を読んで思ったりできておもしろかった。人って同じことを繰り返して、そしてみんな繋がっているんだなぁ。

なんだか人って複雑なように見えて単純なんだな、と思ってしまいました。


テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

愛がなんだ (角川文庫)
発売元: 角川書店
価格: ¥ 500
著者:角田光代

直木賞作家が描く、<全力疾走>片思い小説!
OLのテルコはマモちゃんにベタ惚れだ。彼から電話があれば仕事中に長電話、デートとなれば即退社。全てがマモちゃん最優先で会社もクビ寸前。だが彼はテルコに恋していないのだ。その思いは更にエスカレートし…。 (アマゾンより引用)

バカ女テルコの一人語り独白体の小説なので、
「ストーカー1歩手前、勘違い女の思考回路ってこういう風になってるんだなぁ」
としみじみ思ってしまった。小説なのに。でもそれくらいリアリティと説得力がある。
そこはやっぱり角田光代さんの力量、筆力によるもの。さすが。

はじめは「バカー!!テルコー!!目を覚ませー!!」
なんて、テルコをまるで自分の友達の一人のように客観的に見ていたけど、読んでいくうちに徐々にテルコの中に自分と同じ部分が見えてきて、しまにはテルコの純粋さ、マモちゃんへのまっすぐな愛にウルウルきてしまった。私もバカ女の一人なのかも・・・。

「ごめーん!!今財布わすれて!!次なんかおごるから!!」
抜けぬけと言い放つマモちゃんに、「こういう奴いる!!この最低男!!」とーヒートアップ。

 顔が好みだの性格がやさしいだの何かに秀でているだの、もしくはもっとかんたんに気が合うでもいい、プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。
 そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、自分勝手で子どもじみていて、かっこよくありたいと切望しそのようにふるまって、神経こまやかなふりをして、でも鈍感で無神経さ丸出しである、そういう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。


なんだかすごく共感できた一節。

友達が角田光代さんのファンだってことが判明して、電話で話しこんでしまいました。「このページのこの部分が!!」なんて言いあって、実は私は単行本で、彼女は文庫で、話が噛み合えてなかったっていうオチ 笑。「マモちゃんって、なんでマモちゃんって名前にしたんだろう。もう彼はマモちゃんって名前でしかありえない!!」と彼女は角田さんのネーミングセンスを絶賛していました。確かに、この彼はマモちゃんって名前でしかありえない。

★★★★
テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

対岸の彼女 (文春文庫 か 32-5)
発売元: 文藝春秋
価格: ¥ 540
著者:角田光代

【直木賞(第132回)】30代、既婚、子持ちの「勝ち犬」小夜子と、独身、子なしの「負け犬」葵。立場が違うということは、時に女同士を決裂させる。女の人を区別するのは、女の人だ。性格も生活環境も全く違う2人の女性の友情は成立するのか…?

大人になって、色々な人と出会う機会が増えて、でもその分連絡を取らなくて音信不通になっていく人も増えた。高校生の頃は、友達はいたけど、漫画に出て来る主人公にいる“たった一人の親友”っていうのにも憧れたりもしたな。でも、相手の全部を独り占めすることはできないし、相手には私以外にも友達はいるし、“親友”って無理なのかなとも考えていた。友達って、親友って何だろうって。

たくさんのバイトをして、それぞれのバイト仲間とそのバイトのときはすごく仲が良かったのに、今ではほとんど連絡を取らなくなってしまった。学生時代の特定の友達とは、そうならないように比較的連絡して遊ぶようにしている。

これから生きていく人生の中で、まだ出会えてない親友に出会えるのかな・・・。

上手くかけない。なんにしてもおもしろかったってこと!!!主人公の感じている友達に対する考え方がまるで私と同じすぎてびっくりした。角田さんは、私の人生を覗き見している 笑。ま、みんな似たようなこと考えてるってことかな。



テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学

マザコン
発売元: 集英社
価格: ¥ 1,470

著者:角田光代
母と子の物語。短編集。オススメ度★★

角田さんにまんまとはまっています。
なんでこんなにみんなの心情、女性の内面を描くのが上手なんでしょう。

母と子の関係なんて、それぞれの家庭で違うから、母親への想い方も違うでしょ?
なのに角田さんは、それぞれの家庭をまるで見てきたかのように描く。
しかも人々の内面をよりリアルに描く。

角田さん、本当に一人で描いてる?って思うくらいみんながリアルだ。
まるでそれぞれの人の自叙伝のよう。
角田さん、私の精神分析とか未来とか見てください。
きっと、すごくいいアドバイスをくれるはず!

ていうか、最近こういう母親ものって流行り?
“お母さん”っていう生き物が世の中には定義をつけられて存在しているから、
その生き物がちょっと変わったりするだけで、物語になってしまうのかな。

お母さんだって普通の“人”なのに、ついつい私も“お母さん”という生き物として見てしまっている。
そういうね、複雑な感情がこの本には詰まっているの。

おもしろい!!っていう物ではないけど、読めば読むほどクセになる本でした。

テーマ:小説 - ジャンル:小説・文学


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